デバッグアダプタを組み立てる

キーボード本体の次はデバッグアダプタを組み立てていきましょう。

「デバッグアダプタ」という仰々しい名前が付いていますが、はんだ付けはキーボード本体よりも簡単です。

ピンヘッダをはんだ付けする

20ピンのピンヘッダを、Raspberry Pi Pico の1番ピンから20番ピン側の列にはんだ付けします。

ピンヘッダをはんだ付けした様子

以上ですべてのはんだ付けが完了しました。はんだ付けのための工具は片付けて構いません。くれぐれもはんだごての電源を切るのを忘れずに!

デバッグアダプタのファームウェアを書き込む

続いて、デバッグアダプタにファームウェアを書き込んでいきましょう。

rust-dap のソースコードを用意する

デバッグアダプタのファームウェアには rust-dap を利用します。

次のコマンドを実行して git リポジトリを clone してください。

$ git clone https://github.com/ciniml/rust-dap.git

clone したローカルリポジトリ内に作業ディレクトリを移動しておきます。

$ cd rust-dap

rust-dap をデバッグアダプタに書き込む

Raspberry Pi Pico 用のファームウェアを書き込むため、作業ディレクトリを boards/xiao_rp2040 に移動します。

$ cd boards/xiao_rp2040

次に、デバッグアダプタ用の Raspberry Pi Pico と開発用のコンピュータを USB ケーブルで接続します。Raspberry Pi Pico が USB ストレージとして認識されるはずです。

※Linux では、手動でファイルシステムをマウントしなければならないかもしれません。

USB ストレージが認識されたら、次のコマンドを実行してファームウェアを書き込みます。書き込み前にビルドが実行されるため少々時間がかかります。

$ cargo run --release

コマンドの実行が完了し、デバッグアダプタ用の Raspberry Pi Pico の緑色の LED が光っていれば成功です。